毎年1月10日 – 産田神社大祭

時 間:
10:00~ 神事 随時「奉飯」の受付
12:00頃 弓引き

場 所:
産田神社(有馬町)

内 容:
産田神社は、伊弉冉尊(イザナミノミコト)が火神・軻遇突智命(カグツチノミコト)をこの地で産んだことに由来して”産田”の名がついたと言われています。伊弉冉尊(イザナミノミコト)の神々の母としての神話から、太古から安産と子育てを祈願した祭礼が執り行われています。

☆はじまりの地・産田
『花の窟』が伊弉冉尊(イザナミノミコト)の御陵であるのに対して、産田神社は火神を産んだがために神退去った場所として一対的な意味合いがあり、神々が生活した故郷とも言える場所です。伊弉冉尊(イザナミノミコト)が神々の母であることから、古くから安産守護や子を授かる神社として尊崇されてきました。弥生時代からの古い神社で、日本に稲作が伝えられた頃から存在していたと考えており、弥生式土器の出土もあります。

☆「神籬(ひもろぎ)」
 太古、社殿のなかった時代に神の宿る御神体とされた場所です。丸石を敷き詰めた最も神聖な場所として、箒を使うことが厳禁とされ、手で落ち葉を拾い取るように代々言い伝えられていました。産田神社には2つ存在し、それぞれ伊弉冉尊(イザナミノミ コト)と軻遇突智命(カグツチノミコト)を祀ったものと言われています。物を供える平らな石があり、神を祀るときには竹をさして神の依り代をもうけて神事を行ったとされます。太古の信仰を伝える非常に貴重なもので、日本に2箇所のみ残っているとか、古代神社祭式台として二千年前崇神天皇時代の祭物とも伝わっています。

☆「奉飯の儀」
 子どもが丈夫に成長するのを願って、汁かけ飯・骨付きさんま寿司・赤和え(アカイとも呼ばれます。生魚の切り身を唐辛子であえたもの)・御酒の膳をいただきます。伊弉冉尊(イザナミノミコト)が御子神の丈夫な成長を願って骨付きさんま寿司を食べさせたという話が伝わっていたことから、さんま寿司発祥の地とされています。