徐福の里波田須

■徐福上陸の地■

秦の始皇帝の命を受け不老不死の秘薬を求め船出した徐福が漂着した所で中国文化をひろめたといわれる伝説の地です。帰国を断念した徐福は永住を決意し、やがて窯を設け、焼物を教えたと言われています。今も残る窯所、窯屋敷という地名はこのことを伝えています。この他、土木・農耕・捕鯨・医薬などの中国文明を広めたことから、当地では神として崇め手厚く祀ってきました。波田須の地名は古く「秦住(はたす)」と記され、徐福の足跡や品が数々残っていることなどから、徐福の渡来伝承の残る全国20か所以上の中でも有力とされています。またこの地域には徐福が探し求めていた不老不死の仙薬とされるアシタバや天台鳥薬の木が茂っています。徐福の宮の参道修復中に数枚の古銭が発掘され、2002年に中国の学者が鑑定したところ、中国秦の時代の古貨幣「半両銭」と判りました。「半両銭」の出土は国内でも大変珍しく貴重なものです。

■熊野市波田須町 駐車場3台 無料 トイレなし  JR熊野市駅から車約20分